心臓の壁≪心外膜≫

心臓は、3層の壁からできています。

 

まず一番外側の壁は“心外膜”という透明で薄い膜で、心臓の表面に密着して心臓に出入りする血管を覆うように存在しています。

 

この膜は、心臓の動きをスムーズにするために二重の袋状になって、そこにはごく少量の液があって潤滑油の役割を果たしていますが、炎症を起こすと浸出液がたまって“心外膜炎”を引き起こします。

原因としては結核やアレルギーなどいろいろありますが、中でも最も多いのがウィルスの感染によるもので、ポリオ、インフルエンザ、風疹、アデノウィルス、コクサッキーウィルスなどが挙げられます。

 

他にも心臓の手術後や心筋梗塞の急性期、事故による外傷、膠原病、ガン、放射線などが原因となることもあるようです。

 

“心外膜炎”の初期は風邪に似ていて、発熱、咳、倦怠感などといった症状が現れ、医師に診てもらっても風邪と診断されることが多いのですが、次第に胸部の圧迫感や動悸、顔や足のむくみ、尿の減少、脈拍の乱れ、首から肩やみぞおちにわたる広範囲にさすように鋭い胸の痛みといった心外膜炎特有の症状が現れ、横になるとより強い痛みを感じるようになります。

 

さらに重症化すると、意識を失ったり突然死を招くこともありますが、すぐに治療を開始すると2週間から長くても3カ月以内には治癒すると言われています。

 

症状の変化というのは自分でしか感じることのできないものですので、心臓の発する声に耳を傾ける習慣をつけておき、風邪とは違う胸の痛みなどの症状が起こった場合には初期の段階で早めに受診することが大切です。

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