心電図の波形が教えてくれること

心電図の波にも表されているように、心臓は心筋に電気を流すことによって収縮と弛緩とを繰り返しながら体中に血液を循環させています。

 

そして心電図の波形からは、左心室肥大や狭心症、心筋症、心筋梗塞、不整脈といった心臓疾患があるかどうかも診断することができます。

 

まず、最初に発生する“P波”は心臓のメインスイッチである“洞結節”の様子を表すもので、この波が現れない場合や波の形が変化している場合には、洞結節に異常が起こったり弁膜症などによって心房が大きくなっていることが疑われます。

 

次に“QRS波”の異常は、心室の刺激伝導に異常があることを表しています。

 

たとえば、Q波から始まってR波でピークに達し、S波で元の状態に戻る際に形成される“QRS波”のQ波からS波までの間隔は、心内膜に届いた電流が心筋を興奮させるのに必要とされる時間で、0.05~0.10秒が正常値とされていますが、この値を超える場合には、刺激伝導系に障害が起こる“脚ブロック”や、心室で異常な電気刺激が起こって脈の早くなる“心室頻拍”、心室全体が小刻みに震えて全身に血液を送ることができなくなる“心室細動”などが起こっていることも考えられます。

 

また、最初に起こるP波の始まりから収縮が始まるQ波までの間隔を“PQ間隔”と言い、これによって心房の興奮が心室に伝わるまでの時間を知ることができますが、この間隔に異常がある場合は、心房から心室への刺激が伝わる房室結節あたりに異常があることが考えられます。

 

さらに、収縮が終わって弛緩状態に入った時点で発生する“T波”に異常がある場合は、心肥大や心筋症、狭心症などが疑われます。

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