心臓の壁≪心内膜≫

心臓は一番外側にある薄い膜状の“心外膜”、次に心筋繊維で構成される“心筋膜”というぶ厚い筋肉層、そして一番内側にある薄い膜状の“心内膜”という3つの壁で構成されています。

 

3つ目の壁“心内膜”の病気の1つ“感染性心内膜炎”には、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの毒性の強い菌に感染することによって高熱や頻脈、倦怠感などが起こり突然発症し、数日のうちに命の危険にさらされる“急性感染性心内膜炎”と、緑色連鎖球菌やブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌、セラチアなどといった細菌やウィルス、カンジダやアスペルスなどの真菌が原因となって起こり、数週間から数カ月かけて知らない間に発症してじわじわと進行する“亜急性感染性心内膜炎”とがあります。

 

これらは内膜や弁膜、さらには心筋や弁に炎症を起こし細菌や血液のイボ状の塊をつくり、心臓や弁膜にくっつくことによって弁を壊して血液の逆流やショック状態を起こしたり、それらの塊が全身の血管へ拡がって脳や肺、腎臓、脾臓などを閉塞して脳梗塞や肺梗塞、腎梗塞、脾梗塞たりといった深刻な病状を引き起こすもので、命にかかわる非常に危険な病気とされています。

 

また、“亜急性感染性心内膜炎”の患者には先天性の心疾患や弁膜症などの基礎疾患のある人が多く、これが原因となってできた心内膜の傷に、虫歯や歯槽膿漏、抜歯などの歯科治療や、分娩、妊娠中絶などの婦人科治療、血管や尿道のカテーテル検査などに伴って外部から侵入した細菌やウィルスなどが住みつくことで炎症が起こるために、症状を見逃さずに発症を予防することが非常に大切だと考えられています。

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